交通事故後に、「手がしびれる」「指先に違和感がある」という症状で当院へ来られた患者様がいらっしゃいました。
お話を伺うと、手だけではなく指先にも違和感があり、感覚がいつもと違う状態が続いていました。
事故後のしびれは、首や腰の神経への負担などが関係していることがあります。しびれが指先まで広がる、感覚が鈍くなる、物を持つときに力が入りにくくなるといった変化がある場合もあるため、当院では「症状をそのまま放置しないこと」をお伝えしています。
また、事故後の症状は事故直後にすべて出るとは限りません。当院でも、事故当日はそれほど気にならなかったものの、2〜3日ほど経ってから手足のしびれや違和感が出てきたという方をみることがあります。
症状がある方については、気になる場所だけを見るのではなく、どの指まで広がっているのか、どの動作で強くなるのか、力が入りにくくなっていないか、首や腰の動き、筋肉の緊張などもみながら慎重に施術を進めています。
高座渋谷で交通事故後、どこの整骨院へ通えばよいか迷っている方は、高座渋谷・大和市の交通事故総合ページをご覧ください。事故後の施術、整形外科との併院、転院、自賠責保険、保険会社への連絡などをまとめています。
この記事では、事故後に手足がしびれる原因、注意したい症状、事故から数日後に症状が出るケース、ポポの木整骨院で実際に行っている施術、ストレッチや体幹トレーニングについてわかりやすく解説します。
事故後の手足の状態チェック10項目
- 事故後から手や指先がピリピリする
- 腕から手にかけてピリピリする
- 指先の感覚がいつもと違う
- 腰からお尻、脚にかけてピリピリする
- 足先まで違和感が広がっている
- 首や腰を動かすと症状が強くなる
- 物を持つときに力が入りにくい
- 事故直後は平気だったのに数日後からピリピリしてきた
- 左右で触った感覚や力の入り方が違う
- 仕事・運転・睡眠など、以前できていたことに支障が出ている
当てはまる数だけで原因を判断することはできません。大切なのは、どこに、いつから、どの動作で症状が出るのか、感覚や力の入り方に左右差があるかを整理することです。
このような症状がある場合は、「少しピリピリするだけだから」とそのままにしないことが大切です。
日本整形外科学会でも、交通事故などによる外傷性頚部症候群では、首の痛みや頭痛、めまいだけでなく、手のしびれがみられることがあると説明されています。
力が入らない・歩きにくい場合は医療機関を優先
事故後の感覚異常の中には、整骨院で施術を始める前に、医療機関で詳しく調べることを優先した方がよい症状があります。
特に次のような変化がある場合は注意してください。
- 手や足に明らかに力が入りにくい
- 指先などの感覚が大きく低下している
- ピリピリする範囲が急に広がっている
- 歩きにくい、足がもつれる
- 物をよく落とす、細かい手の動作がしにくい
- 排尿や排便の異常を伴っている
- 強い首・腰の痛みとともに症状が悪化している
こうした症状は、神経や脊髄などへの影響を詳しく確認する必要がある場合があります。整骨院だけで判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。
事故後に手足がしびれる主な原因
手足の症状にはさまざまな原因があります。
事故後であっても、すべての症状を「むちうちが原因」「神経が圧迫されている」と決めつけることはできません。
そのうえで、事故後の首や腰への負担と関連して考えられるものとして、次のような状態があります。
むちうちに伴う腕・手・指先の症状
追突事故などで首に強い力が加わると、首まわりの筋肉、靭帯、関節などに負担がかかります。
首には腕や手へつながる神経が通っているため、神経根などに刺激や圧迫が加わる状態では、首や肩の痛みと一緒に腕や手、指先へしびれが出ることがあります。
首の痛みやむちうちについて詳しく知りたい方は、事故によるむちうちの専門ページをご覧ください。
腰の負傷に伴うお尻・脚・足先の症状
事故で腰を痛めた方では、腰痛だけでなく、お尻から脚、足先にかけてピリピリ感や違和感が出ることがあります。
腰から脚へつながる神経への負担が関係している場合もあるため、腰痛に足のしびれが加わっている場合は、腰だけが痛いケースより慎重にみていく必要があります。
事故後の腰痛については、事故後の腰痛・腰椎捻挫についてをご覧ください。
筋肉の緊張や関節まわりの負担が関係する場合
事故後は身体をかばうことで、首、肩、背中、腰などの筋肉が強く緊張することがあります。
また、事故で痛めた部分の炎症や関節まわりの動かしにくさなどが重なることで、特定の姿勢や動作をしたときに症状が強く感じられる方もいます。
そのため当院では、ピリピリする場所だけでなく、どの姿勢・どの動作で症状が変化するのかもみながら施術しています。
事故から2〜3日後に症状が出ることもあります
当院では、事故直後にはそれほど症状がなかったものの、2〜3日経ってから手や足のしびれを感じるようになったというご相談を受けることがあります。
事故後の症状は、必ず事故直後にすべて出るとは限りません。
時間が経ってからピリピリ感や痛みが目立ってきた場合でも、「事故から何日か経っているから関係ない」と自己判断せず、症状がいつから、どこに、どのように出ているのかを伝えて診察を受けることが大切です。
ポポの木整骨院で確認するポイント
交通事故後に手足の症状がある方の場合、当院では単に「手がピリピリする」「足がピリピリする」という症状だけをみて施術するわけではありません。
実際には、
- どの指・どの範囲が感覚に違和感があるのか
- 触った感覚に左右差がないか
- 手や足に力が入りにくくなっていないか
- 首や腰をどの方向へ動かすと症状が変わるのか
- 筋肉の緊張が強くなっている場所
- 姿勢や身体の使い方によって症状が変わるか
- 日常生活のどの動作で困っているのか
などをみながら身体の状態を整理していきます。
症状が強い場合や、明らかな筋力低下などがみられる場合は、整骨院で無理に施術を進めず、必要な診察や検査を優先します。
手と指先の違和感で来院された方の施術例
事故のあとから手がピリピリし、指先の感覚がいつもと違う状態で来院された方です。
最初に症状の範囲を確認すると、手だけではなく指先まで違和感が広がっていました。そこで、どの指に症状があるか、触った感覚に左右差がないか、物を握る力が低下していないか、首を動かしたときに変化するかを確認しました。
この方には、「症状が出ている手や腕だけを揉むだけでは十分ではありません。医療機関での検査が必要な状態ではないかを確認したうえで、首・肩甲骨の動きや姿勢までみていく必要があります」とお伝えしました。
首や肩まわりの緊張だけでなく、事故後に身体をかばう姿勢や、仕事中の頭・腕の位置も負担に関係することがあります。そのため、症状がある場所だけに刺激を加えるのではなく、身体の反応を確認しながら段階的に施術を進めます。
以前のように仕事や運転を行い、首や腕を無理なく動かせる状態を目指すには、まず「なぜその動作で症状が強くなるのか」を整理することが大切です。
改善を目指すための5つのポイント
- 症状の場所と始まった時期を記録する:手・指・腕・脚のどこに出るか、事故当日か数日後かを整理します。
- 感覚と筋力の変化を確認する:左右差、物を落とす、足がもつれるなどの変化があれば医療機関へ伝えます。
- 強い刺激を自己判断で行わない:痛みやピリピリ感が強い時期は、首を強く揉む、反らす、無理に伸ばすことを避けます。
- 症状が変わる動作を確認する:首・腰の動き、座り方、運転姿勢など、強くなる条件を確認します。
- 状態に合わせて段階的に動かす:症状が落ち着いてから、首・肩甲骨・腰・股関節や体幹を無理のない範囲で動かします。
手足に力が入りにくい、歩きにくい、感覚が急に低下した、排尿・排便の異常がある場合は、セルフケアや整骨院での施術より医療機関での評価を優先してください。
当院の施術方針
症状がある場合も、事故からの時期や症状の強さによって施術内容を変えています。
初期は強い刺激を避けて電気施術などを行います
事故直後で痛みや炎症が強い時期には、最初から強く揉んだり、大きく関節を動かしたりするのではなく、身体の状態に合わせて電気施術などを使用することがあります。
一度施術したあとに、症状が軽くなったか、変わらないか、逆に強くなっていないかを聞きながら進めます。
筋肉の緊張をやわらげる手技療法
症状が落ち着いてきた段階では、首、肩、背中、腰などの硬くなった筋肉に対して手技療法を行います。
事故後に身体をかばい続けていると、筋肉が硬くなり、首や腰を動かしにくくなっていることがあります。
そのため、筋肉の緊張をやわらげ、首や腰を動かしやすくし、仕事や日常生活で身体にかかる負担を減らすことを目指します。
ストレッチ・筋膜リリース
身体の状態に応じて、ストレッチや筋膜への施術も取り入れます。
実際に当院でも、筋肉の緊張をやわらげたり身体を動かしやすくしたりする施術を進める中で、症状や違和感が軽くなった方がいらっしゃいます。
ただし、症状の原因や状態によっては強いストレッチで症状が増えることもあるため、痛みやピリピリ感を我慢して無理に伸ばすことはしていません。
神経モビライゼーション(スライダーテクニック)
症状や身体の反応をみながら、神経周囲の動きを妨げないように身体をゆっくり動かす、いわゆるスライダーテクニックなどを取り入れることもあります。
神経を無理に引っ張る方法ではなく、症状が強くならない範囲で身体を動かしながら行います。
首・腰に負担をかけにくくする体幹トレーニング
痛みや違和感が落ち着いてきた段階では、首や腰へ負担が集中しにくい身体をつくるため、体幹の筋肉を使う練習を行うことがあります。
当院にはトレーニングを行う設備があり、その方の状態によってはパーソナルで運動を行います。
インナーマッスルを含む体幹の筋肉を使いやすくし、仕事、家事、長時間の座位などでも首や腰へ負担が集中しにくい身体を目指します。
自宅でもできるセルフケアをお伝えします
整骨院で施術するだけでなく、自宅での身体の使い方も大切です。
その方の症状に合わせて、
- 首や肩の無理のないストレッチ
- 腰や股関節を動かす運動
- 体幹を使うトレーニング
- 長時間同じ姿勢を続けない工夫
- 仕事中や運転中に気をつける姿勢
などをお伝えしています。
症状が強い時期から自己流で強いストレッチを行うのではなく、その時点の身体の状態に合った内容から始めることが大切です。
頭痛・めまい・吐き気も一緒にある場合
事故後、手の症状だけでなく、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴りなどが一緒に出る方もいます。
こうした症状には複数の原因が考えられるため、「自律神経が原因」と決めつけず慎重に対応する必要があります。
頭痛・めまい・吐き気については、事故後の頭痛・めまい・吐き気の受診目安と対処法をご覧ください。
症状が長く続いている場合は治療期間も確認
事故後の感覚異常がどのくらいで改善するかは、原因や症状の強さ、事故による負傷の状態などによって異なります。
「2〜3か月なら必ず治る」「6か月経ったら自動的に症状固定」という一律のルールはありません。
症状が続いている場合は、現在どのような症状が残っているのか、力が入りにくくなっていないか、日常生活にどのような支障があるのかを伝えながら治療を進めます。
事故後の治療期間について詳しく知りたい方は、事故の治療期間・治療費の打ち切りについてをご覧ください。
症状が残った場合の後遺障害等級認定について
事故後の症状が残ったからといって、必ず後遺障害として認定されるわけではありません。
治療を続けたあとも症状が残り、症状固定となった場合には、必要に応じて後遺障害等級認定を検討することがあります。
後遺障害等級認定そのものを整骨院が行うわけではありません。後遺障害の手続きや考え方については、専用ページで詳しく説明しています。
整形外科と整骨院を一緒に通いたい方へ
事故後に手足の症状がある場合は、必要な診察や検査を受けながら、整骨院で身体の施術を受けるケースがあります。
現在の整骨院から転院したい、整形外科と整骨院を一緒に通いたい方は、事故の転院・整形外科との併院についてをご覧ください。
よくある質問
Q.事故から2〜3日後に手がピリピリしてきました。事故と関係することはありますか?
事故後の症状は、事故直後ではなく数日後から目立つ方もいます。実際に当院でも、事故から少し経ってからピリピリ感が出てきたという相談があります。自己判断せず、症状が出た時期と場所を伝えて診察を受けてください。
Q.指先まで違和感があります。放っておいて大丈夫ですか?
指先まで症状が広がっている場合は、症状の範囲や感覚、筋力などを確認することが大切です。特に感覚が大きく低下している、力が入りにくいなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
Q.レントゲンで異常なしでも症状は出ますか?
あります。日本整形外科学会でも、外傷性頚部症候群ではレントゲンで骨折や脱臼が認められなくても、手の感覚低下などがみられることがあると説明されています。
Q.整骨院ではどのような施術をしますか?
事故後早い時期には、状態に応じて電気施術などを使用することがあります。症状が落ち着いてきたら、筋肉の緊張をやわらげる手技、ストレッチ、筋膜への施術、神経モビライゼーションなどを身体の反応に合わせて行います。
Q.トレーニングも施術に必要ですか?
すべての方に最初からトレーニングを行うわけではありません。痛みや違和感が落ち着いてきた段階で、首や腰へ負担が集中しにくい身体を目指して、体幹トレーニングを取り入れることがあります。
Q.症状が残ったら後遺障害になりますか?
症状が残っただけで自動的に後遺障害として認定されるわけではありません。治療後も症状が残り、症状固定となった場合には、必要に応じて後遺障害等級認定を検討することがあります。
まとめ|交通事故後のしびれは早めに確認して対応しましょう
事故後には、手や腕、指先、脚、足先などに症状が出ることがあります。
当院でも、事故後に手がピリピリし、指先まで違和感が出ている方をみることがあります。
こうした症状は首や腰から続く神経への負担などが関係していることがありますので、「そのうち治るだろう」と放置するのではなく、早めに症状を伝えることが大切です。
ポポの木整骨院では、感覚に違和感がある場所だけを見るのではなく、首や腰の動き、筋力、感覚、筋肉の緊張、姿勢、どの動作で症状が変化するのかをみながら施術します。
事故後早い時期には電気施術などを使い、症状が落ち着いてきたら手技療法、ストレッチ、筋膜リリース、神経モビライゼーションなどを取り入れます。さらに必要な方には、院内設備を使った体幹トレーニングや自宅での運動も行い、痛みや違和感を軽くし、仕事や日常生活を少しでも楽にできるよう施術を進めます。
実際に当院でも、こうした施術や運動を進める中で、症状や動きにくさが軽くなった方がいらっしゃいます。ただし、症状や経過には個人差があります。
手足に力が入りにくい、歩きにくい、感覚が大きく低下している、排尿・排便に異常があるなどの場合は、整骨院で様子を見るのではなく医療機関での評価を優先してください。
高座渋谷で事故後、どこの整骨院へ行けばよいか迷っている方は、高座渋谷・大和市の交通事故総合ページをご覧ください。事故後の施術、整形外科との併院・転院、自賠責保険、保険会社への連絡などをまとめています。
